旧サイト版<夢の旅―14>

<夢の旅―14>


(夢62)「紙幣を落とした男の子の夢」
(夢63)「調査をしていて袋小路にはまる夢」



2月22日~3月7日
 この二週間は、少々忙しくもあり、「夢の旅」シリーズに時間を割くことができなかった。また、夢を見なかったり忘れたりしてしまったこともあり、あまり印象に残るような夢もなかった。


3月8日(7~8日)
(夢62)「紙幣を落とした男の子の夢」
 私はどこかに行こうとして、電車に乗っている。座席の方ではなく、扉の横のスペースに立っている。駅に着いて、男の子が電車に乗ろうとしたけれど、乗らずにどこかへ行ってしまう。しかし、その子が落としていった物のために、扉が閉められず、電車が発車できない。それは紙幣くらいの紙切れだったけれど、それがあるために扉が閉められないのだ。私は足でそれを向こうへやり、扉が閉まるようにした。

(連想と感想)
 この夢は私には過去の一つの辛い体験を思い出させる。それは私が小学生の時のことでした。工作につかう工具を買うために、私は母親からお金を貰って、買いに行った。家に帰って、お釣りを返そうとすると、確かにポケットに入れたはずのお札がなくなっていた。どこかで落としたようだ。母は物凄く怒って、探しに行くよう、私に命じた。私はもう一度、家から店までの道を辿り、落ちていないか探した。見つからなかったと報告すると、母は更に怒って、見つかるまで何度も往復させられた。辺りは暗くなるし、一人で寂しいような気持ちに私は襲われ始めた。最後の方になると、探すといいうより、いい加減許してほしいという気持ちが強くなり、このまま家に帰らなければどんなにいいだろうか
と思ったのを覚えている。誰か拾ったのなら持ってきてほしいとさえ思った。
 夢では、男の子が紙幣(のような紙)を落としている。私はそれを届けるべきだったのに、足で蹴ってしまっている。自分自身を助けられなかったのと同じように、私はこの男の子を助けることに失敗している。
 夢では、その紙幣のために、扉が閉められず、電車が出発できなくなっている。この子をきちんと助けないと、私は出発できないかのようである。


3月9日~12日
 この間、再び夢を見なくなる。前回の夢が強烈だったせいかもしれない。


3月13日
(夢63)「調査をしていて袋小路にはまる夢」
 何かの調査をすることになった。事件か何かを調査するのである。私は一人の女性とコンビを組むことになった。彼女の運転する車で、私たちは事件の跡を追うことにした。手がかりは白い歩道橋ということが分かっている。現場近くに行くが、そこにはそうした歩道橋はない。しかし、電車の鉄橋があり、それのことではないかと、私は示唆した。それから、私たちはさらに車を走らせる。細い路地のような所を走る。辺りは物凄く暗い。街灯が所々にあるが、ほとんど役に立っていない感じである。車の窓も曇りはじめ、視界が悪くなる。彼女が運転し、私が窓の曇りを拭きとっている。道はますます細くなり、ある家の横手に続く道を行くと、そこが行き止まりだった。私は車を降りて、彼女が車をバックさせるのを手伝った。結局、それ以上は前に進めないのだから、引き返すしかなかったのだ。

(連想と感想)
 久しぶりに見た夢である。
 調査が行き詰るというテーマである。あるいは、私の推測の誤りということである。手がかりの歩道橋を鉄橋のことではないかと私が示唆したために、私たちは袋小路へと陥ったのだから。私が自分の感覚だけに頼ると、このようになるということかもしれない。
 女性は一言も発していない感じである。もっと相手の意見も聞くべきだということかもしれない。しかも、私は途中で引き返すということができなくなっている。最後まで言って、袋小路に行きついて初めて、私たちが間違った方向に来ていたということがわかったという感じである。
 この女性は特定の誰かというわけではないが、現在受け持っている女性のクライアントに雰囲気が似ている感じがした。彼女のカウンセリングで、どのようにすることが望ましいのか、彼女自身の意見ももっと聞かなければならない、今のままでは私のペースで事を運んで、袋小路に陥るということだろうか。


3月14日
 夢を見たが忘却してしまう。


<週を終えて>
 今回は、二週間のブランクを作ってしまったものの、復活してからは一週間に夢が二つだけというお粗末な結果になってしまった。
(夢62)は少々辛い夢だった。夢そのものが辛いのではなくて、辛いことを連想させるのである。お金を落として言った男の子は私である。夢では、私はその子を救える立場にありながら、そうしなかったのである。私は間違っているということだ。その後の(夢63)では、私が間違っていたということを夢がはっきり示してくれている。この男の子を救うということがテーマになりそうである。

(寺戸順司)