<1-1B>改定に際して~出会いを願って

<1-1B>出会いを願って

(私に何が語れるか)
 このサイトは、基本的には、私が経験したことを中心に述べます。私が語ることのできるのは私が経験したことだけであります。私が経験し、考え、感じたこと、私が語ることのできるのはそれだけであります。
 私がそのように考えたり感じたりすることの裏付けという意味で、関連する文献からの引用がなされるかもしれません。それでも、基本的には私が経験したことをメインにして記述していくことになります。

(私のカウンセリングを知ってもらうということ)
 カウンセリングというものは、まず、密室で行われる作業であり、プライバシー保護のために、なかなかその姿が見えにくいという欠点があると私は感じております。そこで、利用者の中にはとても間違ったイメージを持たれている方も見受けられます。
 そういう誤解を解くために、できるだけカウンセリングの中身について述べていこうと思います。事例を中心にして記述し、事例を追いながら理論や見解などにも言及できればとも思っています。
 つまり、このサイトの中心となるのは、私がカウンセリングの場で経験したこと、見聞したこと、その中で感じたことや考えたことなどの記述であります。従って、あまりテキストのように読まれるべき内容とはならないだろうと思います。

(私を記述することが私の責務であるということ)
 次に、カウンセリングというのは、そのカウンセラーの個人的な経験や歴史が濃厚に現れるものです。カウンセラーの数だけ理論や技法があると言われてきたこともあるのですが、本当にそうだと思います。
 カウンセラーによって、カウンセリングに違いが出てくるのです。従って、カウンセリングについて書くのではなく、私のカウンセリングについて書くということが私の責務になると考えております。
 このサイトでは、私は私自身を記述します。他の臨床家の事例などであっても、それを私がどう読んだか、私がそこから何を学んだかということを述べることになります。決して、他者のことは書かないつもりでおります。

(出会うことを願って)
 そうすることで、私はあなたに私を知ってもらいたいと思います。後々、述べることになることですが、カウンセリングというのは出会いから始まるものです。これを読んでいるあなたともいつか出会うことがあるかもしれません。
 ただ、人と人とが出会うというのは、実は天文学的に低い確率なのです。これもいずれ説明することにして、私たちはお互いに、出会うよりも、出会わないまま終わる可能性の方がずっと確実なのです。
 もちろん、出会ったからと言って、そこからお互いに何一つ得ることのない出会いに終わる可能性だってありますし、反対に、とても有意義な出会いとなる可能性もあります。絶対確実なことなんて言えないのですが、それでもお互いにその出会いを有意義なものにしていく努力はできると思うのです。
 最初の難関が出会うかどうかということにあるわけですが、もし、このサイトを通じて、あなたが私を知ってくれたら、それだけ現実に私たちが出会う確率は高くなると、そう思うのです。
 そのような願いを込めて、以後、書き綴っていくことにしたいと思います。
(文責:寺戸順司)