blog2

2012年11月26日 月曜日

11月26日:偽りの治療(未完)

11月26日(月):偽りの治癒

 先日お見えになられたクライアントが、何とかして僕を喜ばせようとする。僕を喜ばせようとすると言うのは、つまり、僕が喜びそうな事柄を話そうとされるということである。僕は見ていて、痛々しいほど、彼がそれに努めているのが分かる。
 カウンセリングをしていくと、確かにクライアントが「良く」なっていくのが分かることも多々経験する。一方で、それが「偽り」であることが分かることもある。いわば「偽りの治癒」ということだ。
 先ごろ終結されたある女性クライアントは、最後の面接の際、自分がこれだけ良くなりましたということを、ことさら主張された。彼女は以前よりも外に出るようになったし、いろんな趣味や活動が増えたと言う。一時期の塞ぎこんだ彼女から比べると、それは確かに前進であり、望ましいことである。
(未完成)

(寺戸順司。高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

(付記)
 これは未完のブログだった。途中で書くのを断念した分だ。理由は簡単だ。当時来られていたクライアントのことを書くからである。
 こういう未完成ブログというものもいくつかある。間隔が空いている時には、最後まで書けなかったものがある場合もある。
 未完のものでも、残っているものは公開していこうと思う。
(平成28年12月)

投稿者 高槻カウンセリングセンター | 記事URL

2012年11月25日 日曜日

11月25日:時刻表

11月25日(日):時刻表

 今日は仕事を休みにしている。ちょっとした招待をされて、ある所に出かけることになっていた。そこへは行ったことがない。僕が、初めて行くからということを伝えると、親切にも先方さんが時刻表と乗換案内をFAXで送ってくれた。今日はそれに従って、現地に行ってみることにした。
 便利なものもあるものだと僕は思った。それには「○○駅何時発」から始まって、「××線乗換、待ち時間4分」とか、何番線に乗り換えるとか、乗降口は前であるとか、かかる時間、費用まで、逐一掲載されている。そして、それに従って、電車に乗る。間違えることもないし、考える必要もない。とてもラクだ。

 しかしながら、それに従って、確かに現地に到着することができたとは言え、この何とも言えない空しい感じは何であろうか。
 初めての場所に赴く際、いつもなら、どれくらいの時間がかかるかを概算して、それから時間を逆算して、家を出る時間を決めていただろう。そして、実際に乗り換えの駅に着くと、何番線に乗り換えたらいいのか調べ、次に来る電車は何分かなとか、いろいろ考える。待ち時間があるとすれば、その間に何をしておこうとかを考えることもある。
 こういう作業は不便なようでいて、実際には、主体的に動いているという感覚を僕に与えてくれている。僕にとってはけっこう意義深い作業だったんだなと改めて思う。
 先方さんがわざわざ送付してくれたから、それを利用しないと悪い気がするので、今回はその時刻表に忠実に従ったわけだ。でも、それは「何時の電車に乗りなさいよ」「××駅で前の方に降りて、何番線に乗り換えなさいよ」ということを逐一指示されているような感じである。僕の思考も行動もすべてそれが規定する。僕はそれの支配下に置かれてしまっているようなものだ。僕は何も考えなくてもいい、何も決めなくてもいい、それが僕のすること考えることを決定してくれているのだから。それが指示するままに、それが導くままに、僕は自分の意志を持つこともなく、動くだけである。これは本当に便利なツールなのだろうか、僕は疑問に思う。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

(付記)
 便利なツールが出てくるほど、僕たちは考えなくなるようになると思う。確かに、便利ではあるけど、「不便の利」っていう部分が失われていくようだ。
 それから、この時はどうして1か月近くブログが空いたのか。その辺りの事情が思い出せない。
(平成28年12月)

投稿者 高槻カウンセリングセンター | 記事URL

カテゴリ一覧

カレンダー

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

月別アーカイブ