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2021年4月 4日 日曜日

4月4日:「記憶にない」答弁のバカバカしさ

4月4日(日):「記憶にない」答弁のバカバカしさ

 あれは僕が20歳か21歳の時だった。当時、よく行っていたバーで一人で呑んでいた時のことだ。少し離れたテーブルで若い女性二組が僕の方をチラチラ見ているのだ。それで二人で額を寄せ合って何か話し合っている。僕は彼女たちの視線を感じて居心地の悪い思いがしていた。変に注目されている感じがしていたのだ。
 やがて二人は席を立ち、ツカツカと僕の方へやってくる。そして、僕を指さして唐突に「あんたや」と言ったのだ。
 僕は何のことだか分からない。「何のことでしょうか」と僕は尋ねる。彼女たちは「あんたや、絶対あんたや」と言う。僕は彼女たちを知らない。初めてお会いする人たちだ。僕は「どなたかとお間違えではないですか」と返すも、彼女たちは「絶対あんたや」と言い張る。
 僕は彼女たちが人違いをしているようだと押し通した。彼女たちは諦めて自分たちの席へ戻って行ったけれど、その間も「絶対あいつやな」みたいなことを言い合っていた。
 いや、ホント、僕は正直怖かったよ。僕の知らないところで僕の交代人格が何かやらかしたのかいなとまで思ったくらいだ。彼女たちが何のことを言っているのかも僕は分からない。僕は彼女たちの人違いだと今でも信じているのだけれど、本当に彼女たちに関するいかなる記憶も僕にはないのだ。

 国会答弁で「記憶にございません」と聴くことも増えたが、僕には白々しさしか感じられない。本当に記憶にないことを指摘されたとしたら、ああいうリアクションは出ないはずである。もっと違った反応を示すだろう。僕は僕の実体験からそう断言できる。
 もし、本当に記憶にないことを指摘されたとしたら、それはまず驚愕の体験となる。限りなくビックリするのだ。次に困惑の感情体験をするのではないか。そして、いきなり記憶にないなどとは言わずに、自分の記憶を探ってみることをするのだ。その上で、何かの間違いではないか、人違いではないかといったことが言えるのだ。
 僕の場合、彼女たちに関する記憶がない。彼女たちの間違いだと信じているのだけれど、記憶にございませんとはとても言えないのである。ひょっとしたら何かしでかしたのかもという不安が今でも多少は残っている。
 まあ、いずれにしても、本当に記憶がないのであれば「記憶にございません」と感嘆には言えないのである。記憶があるからそう言えるのだと僕は確信している。

 それにしても、議員たちはとても都合よく記憶喪失におなりになる。記憶喪失ならまだしも、けっこうおバカにもなられる。それって絶対に記憶に残るような出来事であるはずなのに、「ええっと、何のことでしたっけ」みたいにおバカになられる。議員はみんな解離性障害か痴呆か、そんな人たちだけで国を回しているのかと思うと、目の前が真っ暗になる思いである。今の政権は即刻崩壊してほしい。

 日本のワクチン接種率は、先進国はおろか、途上国よりも低く、貧困国並みの数字である。オリンピックをやろうなんてことを言っている国なのに、さすがにこの数字はひどすぎる。感染拡大させるために開催するようなものだ。
 ホント、コロナ対策をなんとかしなければならないのだ。記憶喪失に陥る議員の追求などせず、健忘議員は精神科治療を受けてもらい、もっぱらコロナ対策をやってほしいところである。
 それで今打ち出しているのがマスク会食とのこと。そんなことやってる場合かとも思えてくる。食べる時はマスクを外して、しゃべる時はマスクを付けましょうってだけのことじゃないか。
 僕はマスク喫煙も試した。マスク会食が言われているから、その内喫煙者に矛先が向かうだろうと思ったからだ。会食の席ではなく、喫煙の場が感染リスクが高いということになれば、タバコもマスク着用して吸いましょうってなことを言われかねない。
 僕はやった。マスクを外してタバコを喫う。マスクを付けて煙を吐き出す。どえらいことになった。マスクの隙間から煙がビューっと四方八方に飛び出すのだ。特に、鼻と頬のところの隙間から流出する煙は目に直撃する。バカな実験でマスク一枚おじゃんになる。
 マスク喫煙しましょうなんてことになったら、僕は人知れず路上でこっそり喫うことにしよう。

 マスク喫煙はともかくとして、マスク会食なんて、感染症の専門家が取り組むことかいなとも思うのだ。マスク会食の推奨なんて、要するに、自分は感染者だと思ってくださいねと言われているだけのような気もする。検査も拡充されないのに、感染者として行動しろと言われているようなもので、非常に腹立たしいものである。専門家はもっと他の部分に没頭してほしいとも願うのだ。

 今の政党には人命軽視の思想が色濃く漂っていると、僕は前々から感じていたけれど、コロナ禍はそれを暴露することになった。コロナとオリンピック、日本はその醜悪な姿を世界に晒し始めている。
 日本が堕落しても、一人一人の日本人は堕落してはけないのである。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)



投稿者 高槻カウンセリングセンター

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