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2017年1月10日 火曜日

1月10日:定休日にて

1月10日(火):定休日にて

 今日は定休日だ。予定では、職場の蛍光灯交換を行うはずだったけど、なんだか外に出る気分にならない。それで家で過ごすことにした。

 マカロニウエスタンDVDマガジンの12月分の中で、一本だけ未鑑賞だった作品があった。『カリフォルニア~ジェンマの復讐の用心棒』がそれだ。
『復讐の用心棒』なんていうサブタイトルに食指が動かなかったというのもあるけど、どういうわけか、あまり積極的に鑑賞しようという気が湧かなかったのだ。今日は時間が空いたから、観てみようと思った。
 まあ、日本語のサブタイトルは置いておくとして、観てみると、これがけっこういい映画だった。
 時代は南北戦争が終結する頃。敗北した南軍の兵士たちが、北軍の収容所から解放される。収容所内で偶然知り合ったカリフォルニア(ジュリーアノ・ジェンマ)とウィリーは、釈放後も行動をともにする。なんだか凸凹コンビの友情紀行映画のように聞こえるかもしれないけど、それで終わらない。敗北した側の惨めさがここにはある。行く当てもなく、受け入れてももらえず、パン一つを恵んでもらうために侮辱に耐えなければならない。
 しかし、旅の途中で、まさかウィリーが死んでしまうとは。意表を突く展開だ。カリフォルニアは、ウィリーの家族に会いに行き、訃報を伝える。そこから物語の第2部に入っていくわけだ。
 この父親がいいのだ。息子を失った嘆きぶりがよく伝わってくる。その一方で、ウィリーの姉ヘレンとカリフォルニアの恋愛が始まっていく。
 家族の一員のようにして受け入れてもらえたカリフォルニアであったが、ここでも彼に平和は訪れない。本作には悪役として賞金稼ぎの一団が登場する。南北戦争に紛れ込んだ賞金首を、終戦を機に、せっせと捕獲して稼いでいる連中である。この悪役は映画の初盤から登場しているものの、主人公は意外な形で彼らと関わることになってしまい、戦うことになっていく。
 さて、本作のテーマの一つに戦争がある。戦争に負けてしまうこと、戦争がもたらす傷跡である。敗残兵は差別され、町は廃墟にされ、子供を失った家族たちが生まれる。悪役の賞金稼ぎの連中もまた、生きていけなくなる人たちなのだ。
 もう一つのテーマに家族がある。負けた側も勝った側も、戦争で子供を失うことに変わりはないのだ。
 さらにもう一つのテーマとして、再生、生まれ変わり、あるいは自己の再建といったテーマがあるように思う。カリフォルニアが銃をできるだけ使用しないようにしているのも、そこに関係している。カリフォルニアは、かつては銃の名手だったようだ。でも、彼はその過去の自分を生きようとはしない。最後まで拳闘で戦うところに、彼が新しい自分を生きようとしている姿を僕は感じる。

 今日はその他にも2枚のDVDを鑑賞している。実は、先日、マカロニウエスタンのマガジンを購入しようと書店に行ったのであるが、そこで思わず目的外のものを買ってしまったのだ。
 コスモス出版が出している『アドルフ・ヒトラー~狂気の野望』というドキュメンタリー作品集である。DVD10枚組だ。
 僕はこの仕事を引退したら、人間の歴史を、それも戦争について研究したいと考えている。その時の資料にもなるかと思い、購入したのだ。DVD10枚だ。一ヶ月に4枚のマカロニウエスタンでさえなかなか追いついていないのに、10枚も視聴できるだろうかと不安である。まあ、引退後に見る覚悟で購入したのである。
 購入したその日に1枚目は観た。今日は2枚目と3枚目を視聴する。2枚目は戦後の1958年に作られたものだけど、3枚目は戦中の1940年にイギリスで作成されたものだ。戦中の敵国のトップに関するドキュメンタリーであるだけに、資料が十分ではなかったのだろう、いささか誤りもあるように思う。それでもリアルタイムであるからこそ伝わってくるものもあった。

 それと、今日は僕の部屋にて恐ろしいものを発見してしまった。サイト原稿用のメモを発見してしまったのだ。失えたものとして、すっかり忘れてしまっていたが、今日、発見してしまった。
 そこには、カウンセリングの実際シリーズとして、B君の事例に関するものもあった。途中の10回目までのメモが残されていた。このメモを取りあえず、パソコンのワードに打ち込んでおく。
 実際例を挙げるのは苦労する。あまり個人をありのままに書くわけにいかないからである。できるだけ個人が特定されないように配慮しなければならない。そこで、実際の面接から、カットする部分はカットし、記述される部分に関しては適度にアレンジを施していかなければならない。そうして、何を記述するかのメモを作成しておいたのである。
 その他にも数件の原稿用メモが発見されたので、取りあえず、ワードに打ち込んでいく。今日一日、ほとんどその作業に追われることになった。それでも、全部は終了していない。残りは明日以後の課題になる。

 定休日で外に出る気分になれず、家でゆっくりしようなどと考えていたけど、蓋を開けてみれば、全然ゆっくりなんてできなかったな。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)



投稿者 高槻カウンセリングセンター

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