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2016年8月12日 金曜日

8月12日:島根を後にする

8月12日(金)島根を後にする

 今日、島根県を後にする。
 海を見て、宍道湖を通過して、蒜山高原の方を回って、京都へ向かうという行路だ。
 こうして家族で自動車旅行をするのも、これで最後だろう。父がもう長距離運転できないと言うし、僕もいずれ足が良くなれば一人旅を選ぶだろうから。最後だと思うと感慨深いものがある。
 とは言え、車中にいるのも疲れるものである。ずっと座りっぱなしというのもキツイ。景色はすごく良かった。でも、初日ほどの感動も薄れてきた。初日は山々を見るのが楽しかったけど、だんだん見飽きてきたというのか、同じような景色の連続で、新鮮さが失せてきた。こういう経験も、旅行先に未練を残さないためにはいいことなのだろう。

 お昼、トイレ休憩を挟んだ。これは道の駅とかではなくて、海に近い、国道沿いの公衆トイレだ。北九州ナンバーの車の、一見ヤンキー風な兄ちゃんたちが乗っていたけど、松葉杖を突いている僕にトイレの扉を開けてくれた。案外、見た目よりも親切な兄ちゃんたちかもしれない。
 道路脇から海の方向にカメラを向けている二人がいた。夫婦だろうか。何を撮影するのかというと、鴨だったか何かの鳥を撮りに来ているのだと言う。鳥たちが、水を飲みに海面上にやってくるのだそうで、彼らはその瞬間を撮影しようと、暑いさ中、じっと待っておられた。写真のような瞬間芸術は、本当に根気が要るなあと思った。ケータイで適当にカシャカシャ撮っている自分がチト、情けない。

 宍道湖は以前も来たことがあった。ただ、前回は湖の反対側を見たのだった。何となく、これで宍道湖は一周したという気持ちになった。
 蒜山高原方面に向かう。途中、大山が見える。一際目立つ山で、なんだかカッコいい。SAはたくさんの人がいて、少し辟易する。これだけ大規模なSAなのに喫煙所が狭苦しいというのはどういうことかと、一人憤る。
 鳥取だけあって、ゲゲゲの鬼太郎関係の土産物が目立つ。黒豆の菓子に「ねずみ男の鼻くそ」というネーミングは絶妙だと思った。
 屋台もいくつか出ていた。そそられるのだけど、けっこういい値段がするので諦めた。ああいうのはついつい買ってしまうようにできているものだ。
 SAを出る。後は京都に帰るだけだ。

 さすがに、こういう生活にウンザリしてきた僕は、車中にて、持ってきた本を読み始める。早くいつもの生活に戻りたいという気分だった。それを少し先取りする。
 車は多かったけど、大きな渋滞には巻き込まれず、それなりに順調に帰宅した。無事に帰宅したのが何よりだ。
 旅行から帰宅すると「やっぱり家が一番」なんてことを言ってしまうものだ。家が一番いいのなら旅行しなければいいのにと思うかもしれないけど、これはそういう意味ではないのだと感じた。家が一番いいと言うことで、旅行生活から一区切りつけているのだと思う。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)



投稿者 高槻カウンセリングセンター

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