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2016年7月16日 土曜日

7月16日:「嫌われる勇気」って?

7月16日(土):「嫌われる勇気」って?

 今週は何かと体調の良くない日も多かった。今日、土曜日の午後の仕事を終えたら、明日、明後日はのんびりできる。三連休ということもあって、それに僕も一息入れる必要があるように感じられ、仕事を入れないようにしておいたのだ。
 午後の仕事を終える。解放感に満たされる。何か読みたいような思いになり、本屋さんへ行く。
 書店では、いろんな雑誌を見てみる。軽い読み物なんかがいいなと思っていた。ある雑誌の特集で「嫌われる勇気」のことをやっていた。
 同名の本がヒットしたのは知っている。アドラー心理学に基づくらしい。アドラーのどこをどう読めば「嫌われる勇気」という命題が生まれるのか僕には不明である。それでもその本は売れたらしい。
 心理学関係で、非常によく売れたという本を僕は読む気がしない。本当に大事なこと、核心の部分が取り上げられていないからだ。せいぜい、そこを掠る程度だ。
 つまり、私たちにとって、本当に大事なことであり、自分たちを理解する上で核心となる部分というのは、直面するに耐えられないことであるので、それが真正面から取り上げられている本がベストセラーになるはずがないのである。
 なんとなく核心部分の表面に触れているという程度のものが良い。適度に接近して、適度に目を逸らしているくらいが良い。そういうものがベストセラーになるのだと思う。もっとも、そういう本は読んでも得られるものが少ないだろうけど。

「嫌われる勇気」っていう本を僕は読んだことはない。これが売れているということは、多くの人にとって「嫌われる勇気」なんて本当の問題ではないからだと思う。だから安心して読むことができるのだ。本当に自分自身の問題の核心に触れている本であれば、それほど読まれることはないだろう。
 嫌われるのが怖いと訴える人を知っている。クライアントでもそう訴える人は多い。彼らは「嫌われる勇気」が欠けているのではない。「愛する勇気」が欠けているのだ。愛に対する恐れがあるのだ。
 おそらく、「嫌われる勇気」に欠けている人よりも、「愛する勇気」に欠けている人の方がはるかに多いだろう。社会問題になっている多くの事柄、未婚者の増加、離婚の問題、晩婚化、少子化、虐待、孤独死、DV、パワハラ、モラハラ、いじめ、自殺、企業のブラック化、薬物依存、その他、無差別殺人、テロなど、あらゆる問題に「愛する勇気」の欠如が見られるように思う。「嫌われる勇気」が必要になる場面なんて、タカが知れている。

 結局、本屋さんでは何も購入せず。何一つとして面白そうなものがない。近くのカフェに入って、軽い昼食をとって職場に戻る。
 昼食(と言っても、夕食に限りなく近い時間帯だったけど)の場所にいつも困る。足がこんな状態なので、入れるお店が限られてくる。限られた選択肢の中で、今日はここにしようなどと決める。そういうことをするのにもいい加減疲れてきた。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)



投稿者 高槻カウンセリングセンター

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